木綿生地での仮縫いを2回経て、いよいよあたしが選んだ紺色の生地でジャケットが作られた。
パタンナーのとくさんがしずしずとジャケットを運んできてくれる。

う、うつくしい。

気品ある光沢。バストの下からウェストにかけてのほっそりしたライン。
なのにまだまだ削るという。

クチュリエさんたちが上着を脱がせてハンガーにかけてくれ、試着のジャケットを着せてくれ、
襟を直してくれ、肩についた糸屑をとってくれる。

「(ジャケットが)きれいだきれいだ」とほめそやしてくれる。

試着がおわるとコーヒーを出してくれる。

待って。


あたし、執事カフェ行く必要ないんじゃね?



外国人執事はいないけど、すだれハゲおやじもいないしね。




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その10は準備中。