「俺も鉄板の一枚のスーツが必要なんだけど」
と宮田珠己氏から連絡がきた。
宮田さんはかつての職場で、わたしが所属するチームに制作チーフとして赴任してきたひと。
ぱりんぱりんに糊のきいた白いシャツに、紺のジャケット、
トーンが合っていない臙脂色のぶっといネクタイで登場した宮田さん。
まるで寒村から来た郵便局員のようなファッションセンスだった。
(下記参照。モデルは宮田珠己氏公認イメージキャラクター、どぼちゃん)





あれから20年近く経った今、エッセイストとして活躍中の宮田さん、
ちょくちょくテレビの収録もあるのに、ユニクロとかユニクロとかユニクロばっかり着ていて、
「こぎれいな格好」が皆目分からないらしい。

「これから収録なのに着て行く服がないんだ」

おめーはシンデレラかよ!
「ファッションセンスは運動選手と同じよ!日々トレーニングしなければいざという時に力が発揮できないのよ!
普段から安くてもきれいなものを選ぶ努力をしなければ」
はっ!
わたし、まるでマッシモ氏みたいなこと言っている。
やだなあ、マッシモ節って空気感染するのかな。




その9「仮縫い3回目」に続く