イギリスの生地メーカーの見本をいくつもいくつも見る。
板チョコ程度の大きさの生地見本からイメージしろちゅうてもなあ。
例えばピンストライプを選んだとして、ストライプの太さによって派手になったりシックになったり、
出来上がりが変わるらしい。
生地を選ぶ間もマッシモ氏が隣で熱く語っている。

『世界に一反しかないオリジナルの生地もオーダーできるんスよ。
ただし30センチで何十万円って世界ですけど』
何を言ってんだかこのファッション狂は。
ちんぴら漫画家がそんなもんオーダーできるかっつーの。
夢はふくらむが、結局とろみのある光沢が美しい紺の生地に決定。
と、クチュリエのエリカプさんがめっちゃ渋い表情。
『その生地は、縫いにくいです』
ここんちのオーダーはほぼ手縫いで、だからこそ縫い代にあそびが出て、
着るひとの体型に合わせて立体的に育っていくらしい。
わたしが選んだ生地はクチュリエ泣かせ。
『この生地ヤバいっす。エロいっす』
マッシモ氏も意味不明ながら強力にプッシュするので、やっぱこの生地に決めた。



その5「女はパンツはくな!」に続く